読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの日常

路地の写真を撮る。街のもうひとつの表情。

f:id:andtr:20161219093657j:plain

路地の写真を撮る。カメラを持って街を歩いていると、建物と建物の間に路地を見つける事がある。

表通りに面していない細い道は車も通らず、人通りも少ない。今見つけたこの路地を進んだ先に、もしかしたら見たことの無い街の風景が広がっているかもれない。

期待を込めて、ひとり路地へと入っていく。

路地との出会い

路地との出会いは一瞬である。道を歩いていて路地を見つけた時、「お、いい感じの路地だな」「何かある気がする」「あの路地に惹かれる」と思ったら、一旦通り過ぎてもう一度戻るなんてことはせず、直感に任せて入ってしまった方が良い。

後々「あの時曲がっていたら、違う街並みに出会えたかも…」なんて後悔せずに済むからだ。

なぜフィルム写真を撮っていて路地に惹かれるようになったのか?それは最初にも書いた通り「表に面していない」道だから。

人通りの多い、目的地までの開けた表通りを「初めてのお客さんに応対する時のすました笑顔」だとするなら、脇に逸れた細い路地は「馴染みの客に見せる親しみのある表情」であるからだ。

※個人の感想です。※危険を感じる路地には近づかないように。

街のもうひとつの表情

大勢の通る開けた道から、一本横に入った細い道を抜けると、そこには街のもうひとつの表情がある。路地裏で商売を営んでいる店のこだわりや工夫、生活をしている人達の日常や息遣いが聞こえてくる。

表通りとは一味違う、街の幾分かリラックスした表情に、何故だか落ち着きと安らぎを覚える。

初めて訪れた土地で、その土地に住む人に馴染んだ街を歩くことで、一瞬だけ同じ街の人間になれるような感覚がある。

だから路地に入った時は、いらぬ目立ち方をしないように、そこを歩くのが初めてではないように振舞って、街にとけ込もうとする。

土地の特色を写す

その街特有の匂いだったり、暮らす人々の息遣いは、それぞれの土地によって違ってくる。

フィルム写真の光と影の違いや、シャッターを切った時の気持ちによって写真の仕上がりが変わるように、街のもつ匂い・光と影・湿度の違いで撮れる写真も変わってくる。

フィルム写真で路地を撮ると、撮った街の違いが光や湿度の差となって写真に表れて、現像した後にその差をもう一度感じられる所が面白い。

路地はその街特有の表情が存在する場所であり、街の匂いが色濃く出る場所であり、新しい発見と驚きのある、写真欲の湧いてくる場所なのである。

路地に入っていきたくなるのは、新しい街を訪れ、写真を撮り続けるが故の好奇心からかもしれない。