読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの日常

冬の朝、透明な光

f:id:andtr:20161219220115j:plain

冬の朝が好きだ。透明な光が、渇いた空気を抜けてやってくる。つめたい風が、何も纏わずに裸のままやってくる。

冬の朝はゆっくりと起きて、まだ太陽が昇りきっていない午前中に散歩をします。寒くて布団から出られなくても、外を歩く手や足が震えても、冬の朝は写真散歩にとても適しています。

それは、光が透明だから。湿気を含まないつめたい風が街に吹いて、太陽の光は真っ直ぐに降り注ぐ。写真を撮って歩いていると、体は寒いんだけど日差しが丁度良くて、心は軽くなります。

ついシャッターを軽く切ってしまう。現像して見てみるとピントが意外に合っている。それが冬の朝のマジック。誰にも気づかれない、指は震えていても頭はスッとしていた自分だけが気づく、透明な空気の力。

皆さんも冬の朝に街へ出ましょう。山に入ると凍えるし、海は波が荒れている。となるとやはり街です。行ったことの無い街の、住んだことの無い街の、様々な冬の朝の風景を見てみたい。他の街の冬の朝を写真に撮りたくて引っ越したいとまで考えています。

こんな朝に被写体さんに付き合って貰えたらいいなあ。透明な光と人はとても美しいはず。しかし朝早くから準備しないといけない。だから誰かを誘ったり連絡をするのを躊躇ってしまう。でもやはり人を撮りたい。こんなにいい光があるから。僕達はあと何回、透明な光の朝を迎えられるだろう。