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フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの日常

冬、雪の降る景色

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雪が降っていると写真を撮りたくなる。カメラを持って外へ出掛けたくなる。猫はコタツで丸くなるなんて言うけど、それとは真逆の動物なのです。

真っ白な雪景色

どうか吹雪かないでほしい。さらさらと降る雪をファインダーに収めたい。降ることも積もることも珍しいし、なかなか撮れないからね。

真っ白な雪景色には、同じくらい真っ白な肌の女性が似合う。これは本当。雪の色と肌の色が同化して透き通ってしまいそう。

雪の景色に溶けてしまいそうな女性がいたら、それは正に雪女です。白装束を着て、何も無い道でもの悲しそうに佇んで欲しい。そんな雪景色をいつか撮りたいものです。

雪の日の静けさ

雪が降って、街に積もって、落ち着いた頃にカメラを持って外に出てみるのだけど、辺りはとてもしんとして静かになる。いつも聞こえてくる車の走る音も、どこかからの子供の声も、雪の降った後は耳に届かない。

空気が張り詰めて、ただ雪を踏んで進むギュッギュッっという音だけが記憶に残っている。

あの静けさがとても好きです。世界中の時間が止まったように思える。

そんな時にひとりで撮った写真や、誰かと交わした言葉を今も覚えている。雪の中を滑らないように気をつけてスーパーに出掛けた日のことを覚えている。

雪によって静かに止まった時間は、特別な日の思い出として写真と記憶にいつまでも残る。

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冬生まれの記録

今年も寒波が来る。何年か前の雪の日の写真を見返した時も、1月や2月の頃だった。

そんな季節に生まれた人は、雪が降るのを見ると懐かしくなるのだろうか。母親の胎内の記憶を、まだ何ひとつ芽生えていない頃の記憶を、雪と一緒に心の端っこで思い出したりするのだろうか。

そう。実は僕も冬生まれなのです。母親の話によると、それはそれはとても寒い大雪の日に生まれたそうです。

だから今年も雪が降ったなら、僕はカメラを持って外に出ます。生まれた日の思い出を、何ひとつ憶えていない頃の微かな匂いを記録するように。残しておきたいんだなあ。

お題「雪」