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フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの日常

夕暮れの帰り道、懐かしい光に出会う

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夕暮れの帰り道に、懐かしい光に出会う。
仕事を終えて外に出ると、夕暮れの光が街を照らしていた。
夏の終わりの蒸し暑さの残る季節。長年の趣味にしていたデジタル一眼を卒業して、フィルムカメラに乗り換えたばかりの頃だった。

初めてのフィルムカメラ

街のカメラ屋で見つけた古いニコンのカメラを買って、使い方も半分にどこへ行くにもバッグに入れて持ち歩いて、いいなと思えるものを撮っては現像に出していた。

デジタルで撮っていた頃の癖が抜けないまま、何でも開放寄りで撮っていたので、この頃の写真はぼんやりしたものが多い。初めて買ったカメラは絞り優先オートが使えたので、露出もシャッタースピードもこだわりの無いままだった。

夕暮れの空、学校の帰り道

夕暮れの街を眺めていると、子供の頃の学校の帰り道を思い出す。

授業中も休み時間も空想をしたり図書室で本を読んだり、そんなだから他の皆と馴染めず友達も少ない。家で自分の好きなことをやっている方が楽しかったので、学校が終わって家に帰る時間が好きだった。

住宅と空き地に囲まれた帰り道は、車が通るには細く同じ方向に帰る学生もいなかった。

小学生の頃はまだ明るい夕焼けの空を眺めながら、家に帰ったら何をしようとか、思いついた話を頭の中で組み立てながら歩いていた。

その道は自分だけの特別な道だった。

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懐かしい記憶

今までに撮った写真を見返していると、撮った時のことを思い出すと同時に、もっと昔の気持ちに再会することがある。

あの頃はどういう気持ちで目の前の出来事を捉えていたのだろう。写真の中に収められた風景や光が、懐かしい記憶を呼び起こす。

記憶の中で昔の自分に会うことになって、その時一緒にいた人達に再会することもある。離れてしまった人にも、心の中で会うことが出来る。思い出を頼りに話だって出来るかもしれない。 

初心に帰る

夕暮れの光を眺めて、子供の頃の気持ちを思い出す。今度写真を撮る時は初心に戻って、ただ面白いと感じたものをそのまま撮ってみよう。

今よりもっと純粋な、カメラを買ったばかり頃の気持ちに還れるかもしれない。