フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの旅と日常

何もない場所から、新しい価値観を生み出す

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何もない場所から、新しい価値観が生まれる。いつもそう信じています。

「ない」から「欲しい」が生まれる

「ない」ことに気づいた人が、自分の欲しているものを作り出そうとする。「ない」から欲しいと思う。材料を集めて、組み合わせて作り始める。そういう場所から新しいものは生まれるのです。

ネットによる通販技術の発達で、日本では都会でも地方に住んでいても、お届け日数に差はあっても、欲しいものはすぐ手に入るようになりました。

都会にあって地方にないもの。都会では多くの人が、国内外問わず様々な場所から集まって生活をしています。

今日も明日も明後日も、人と人が動いて、反応しあって、時には一人になって、それぞれの個人やグループが作りたいものを作り出しています。

地方にないもの、都会にあるもの

地方では、人の数が都会に比べて少ないです。高齢化が進み、若い世代と呼ばれる人達の集まりも都会に比べると圧倒的に少ない。

だから地方で一人好きな活動をしていると、自分と同じような活動をしている、もしくは協力して一緒に何かを作れる仲間を探し出すのが難しかったのです。

それでも今はFacebookやTwitterがあるので、同じ趣味や嗜好をもつ人に出会える確率は以前より上がっています。
SNSで仲間を集めて、好きな活動をしていく。それ自体は難しいものでは無くなってきました。

写真が好きだったり、音楽が好きだったり、映画を撮りたかったり、舞台を作りたかったり、絵を描きたかったり。そういった芸術面でのやりたいことがあると、都会に出た方が活動しやすいのかもしれません。

写真の個展も、音楽のライブも、映画を撮れる環境も観劇の機会も、まずは都会を中心に考えられて、その後地方へと続いていきます。

都会では活動をしている人の数も見に来る客の数も多いから、毎日どこかで何かのイベントが催されて、真新しい生のライブを目にする機会も多い筈です。
本物と呼ばれる、一流のエンターテイメントや伝統に触れられる機会も数え切れない程あるでしょう。

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それぞれの「今」

都会には都会の、地方には地方の「今」があります。

それぞれの「今」をネットに乗せて、リアルタイムに表現できれば、都会的なライブ感を面白いと感じる人もいれば、地方のリアルな「今」を面白いと感じる人もいる筈なのです。

東京で触れられる本物が「東京的なものの最前線」であるなら、地方で触れられるそれは「地方的なものの最前線」なのです。

大切なのは「自分が中心となる」ということ。自分自身が「今」を表現して、人に見てもらうこと。
もっと多くの人に見てもらって、反応を生み出すことで、様々な場所に住むそれぞれの「今」がたくさん生まれてくる。

「東京にはやっぱり面白いものや人が沢山あるなあ」
「地方にもこんなに面白い人や集まりがあるんだ」

「今」という新鮮な感覚を持った「中心」が沢山生まれること。
それぞれの「中心」になる場所から、新しい価値観が生まれていく。
そう信じているのです。

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地方での新しい生き方

何もないと思っていた場所にも「海」があって「森」があって「太陽の光」が差してくる。
「街」には「建物」や「公園」があって、そこには「人」が生きている。

それだけ揃えば、もうひとつやふたつ何かを生み出せるはず。
そういう感覚が好きで、僕は地方に暮らして写真を撮っています。

写真を趣味にしているので、都会にはやはり興味があります。いつか東京で目にしたものや人を撮ってみたい。海外にもカメラを持って出掛けたい。

でも、そんな思いと同じだけ、地方の写真を撮っていたいという気持ちがあります。

人口は減り、失っていくものの多い場所なのに、空白になっていく分だけ、空っぽになっていく分だけ、地方から新しい何かが生まれる可能性が広がってきている。

信じる気持ちは、年々大きくなっています。

それはきっと、自分の心の中にも新しい生き方、新しい楽しみ、新しい価値観が少しずつ生まれてきているから。

触れたことの無い価値観

地方には娯楽や人の集まる場所、活動を共有する機会が少ない、もしくは「ない」のですが、都会にも「ない」ものや「あったけど失われてきているもの」がある筈なのです。

欲しいものが「ない」それぞれの場所から、自分の本当に欲しい、新しいものを生み出していくことが出来れば、都会でも地方でもそれぞれ違いのある輝きが生まれる。

人の多く集まる場所で光り輝くこと。それは夢であるし、希望でもある。
その輝きをそのまま、自分の生まれ育った場所や、本当に好きな場所へ届けたい。
そのためにまずは、何もない場所から新しいものを生み出すこと。

今は小さな一歩です。
欲しかった、新しい何かのひとつめは「触れたことの無い価値観」なのかもしれません。

そして、こうした瞬間にも、新しい芽がまたひとつ育ってきているのです。

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