フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの日常

寒空の下、カメラを持ってひたすら歩く

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寒空の下、カメラを持ってひたすら歩く。春も秋も、暑すぎない日なら夏だって、天気のいい日には写真を撮りに出かけたくなるし、冬だって同じなのです。たとえ結構寒くても。

撮影に向いている日

平日の朝、風の穏やかな、柔らかい光の差す時があります。撮影に向いている日と呼んでいるそんな日に限って、仕事に行かなくてはいけない。

もうこのまま休んでしまいたい。ハンドルをいつもと逆の方向に切って、違う路線のバスに乗って、決まった時間の電車に乗らずに、学校の正門が見えたら引き返そう。

撮影に向いている日には気の向くままに、カメラを持ってどこかへ出掛けたいのです。

旅に出たかったあの頃

小学生や中学生の頃、学校にどうしても行きたくない日がありました。
親や先生に説明出来るはっきりとした理由が見つからずに、結局我慢して学校へ行っていたのだけど、大人になった今なら分かる。

あれは外の天気がちょうど良かったから、ふらっと旅に出たかったのです。

会社や学校に、毎日決められたように行かなければならなかった繰り返しの日々から、ちょっとした変化を求めていたのです。授業の進みが遅れてもいい。今日仕上げないといけない仕事も一日くらい放っておきたい。そんなことより気持ちのいい空の下、風と光を体に受けて、写真でも撮りながら歩きたい。

ある親戚のおじさんは、そんな気分のことを風来癖と言いました。その通りですね。
いつもは味わえない非日常を過ごすって、気持ちいい。

寒空の下、ひたすら歩く休日

今年の秋から冬にかけて、撮影に向いている日に恵まれて、運の良いことに丁度休日でした。
カメラにフィルムを詰めて、バッグに入れずに肩や首からかけて、コンパクトカメラをポケットに入れてひたすら歩きました。足が疲れて、息が上がってくるくらい。

歩いた割には長い距離というわけではないし、枚数もそんなに撮ってないんだけど、もうそろそろ帰ろうと思えた時には体があったかくなっていて、何か充実していたのです。

冬の寒空の下であっても構いません。朝起きて、カーテンを開けて窓の外を見た時、今日はいいなあと思えたなら、カメラを持ってひたすら歩く日なのです。