フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの旅と日常

いつもと違う場所で眠りにつく。不思議な夢を見る。

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いつもと違う場所で眠りにつく。
車で長距離を運転して、疲れてきたので車を停めて、仮眠をとる。
そして不思議な夢を見る。

目を閉じると、神経を程よく使った疲労感が広がって、体から背中を通ってシートの下へ染み込んでいくイメージが見える。

車の中で見る夢

眠りの前の、重力の下側へストンと落ちていくあの感覚。
しばらく眠りについて、夢でも見るかもしれない。

車の外は冬の気温。昼間を過ぎて傾き始めた太陽が、窓からこちらを差していた。
もうすぐ現実から離れる頃だ。

いつもの日常の中では経験しない、車の中で寝るということ。
運転をするのが仕事の人は毎日当たり前に行われるのだろうけど、人によっては非日常の場合だってある。僕にとっても非日常のことでした。

いつもの部屋の中の、布団と枕の揃った上で眠りにつくのではなく、いつもと違う場所の、初めて訪れた街で休憩のために眠りにつく。

そうすると、決まっていつものように不思議な夢を見るのです。

不思議な夢の中身

レンズの焦点をぼかしたような、太陽に反射する光がいっぱいに広がって、やがて目の前を通り過ぎていく。

生まれたばかりなのか、長い間そこにあったのかはわからない緑の森。
その森の中には人の通れる道があって、僕はカサカサと音を立てながら森の中の一本道を歩いている。

歩いていると、遠くに人の影が見える。
人の影はゆっくり歩いているように見えるのに、こちらは道を急いでも追いつけない。
どうしてだろう。かろうじて見える先行く人の背中を、僕はいつまでも追いかけている。

追いかけているのだけど、息が切れることも、疲れて立ち止まってしまうこともない。
全ては淡々としている。どこからか聞こえてくる静かな音楽と一緒に、やがて先行く人の背中が見えなくなる。

そして目が覚める。夢が終わっても、まだ夢の続きにいる感覚がある。
夢の中でみた風景を忘れていないし、聞こえていた音楽を口ずさむことも出来る。
先行く人に追いついて話をすることは叶わなかったけど、また夢の中で会えると知っている。

眠っている間、体を預けていた車のシートからタイヤを伝って、運転の疲れが抜けていることを知る。よく使った目の神経も和らいでいる。
次にやるべきことを見つけた時、夢の中の景色は薄らいでいく。

同じ夢を何度も

非日常の中で、場所も時間も季節も月日も違っているのに、同じような夢を何度も見る。
それぞれ少しずつ細かい部分は違っても、夢の中に現れた人の顔も声もわからないままという点は同じ。

子供の頃に、思いを伝えられないまま転校してしまったあの子が実は心残りで、夢に現れているのだろうか。
それともあの後ろ姿は、自分の心の中にある、まだ手にしていない(もう少し先に手にすることになる)未来なのだろうか。

お題「最近見た夢」