フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの日常

春の風が吹く。外へ出よう、知らないどこかへ行こう。

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春の風が吹く。外へ出よう、知らないどこかへ行こう。昨日よりも今日はあたたかく感じるので、風呂上りに部屋の窓を少しだけ開けてみる。

カーテン越しに入ってくるのは、心地のいい風、新しい空気。部屋にはまだ分厚い、冬用の布団が転がっていました。

朝、仕事へ行くのに着ていたコートが薄手になって、着込んでいた服の数が少なくなって、履いていた靴が軽くなって、冬の終わりと春の訪れを感じます。

外を吹く風は、つめたいものからあたたかいものへと変わって、雨がよく降るようになりました。部屋の暖房やストーブをつける回数が減りました。

駅や学校、会社までの道を歩いたり、自転車で走ったりしていると、体が熱くなって汗を掻くのを感じるようになりました。

街の所々に花が咲き、いつの間にか消えては、また別の花が咲くのを見かけるようになりました。

学校を卒業して、会社をやめて、転職をして、住む場所が変わって、毎日眺める風景がこれまでとは別のものに変わる人達がいます。年度が変わっても、季節が変わっても、何も変わらないままの人達もいます。

昨日と同じような今日を過ごしている方が、些細な季節の変化に気づくことが多いかもしれません。変化のただ中にいる人は、全てが落ち着いてから変わったものに気づくのかもしれません。

ふと、1年前や2年前は何をしていたのだろうと、写真フォルダを遡ってみました。

1年前の春は、桜の花をあまり撮らずに、緑と街の風景を撮っていました。2年前の春は、仕事に行く前の道で出会った桜を何枚も撮っていました。

春の風が吹くと、外に出て行きたくなるのかもしれません。冬だって外に出て写真を撮っているのだけど、意識は内側に向かっている感覚があります。

あたたかい春の風に連れられて、今まで知らなかった、行ったことのない場所へ行きたくなる。

訪れた先で、元の場所へ帰るのも忘れて、新しいその場所で種を蒔いて、やがて1年が経った頃、花を咲かせるように生きていけたら。

気の向くまま、風の吹くままに。