フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの旅と日常

仕事の前に早起きをして、春を探しに出かけよう

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仕事に行く前に早起きをして、春を探しに出かけよう。
今の季節にしか撮れない風景があります。一年の中で、街が一番嬉しそうに写る季節です。

街の匂いと湿度

夏になると日差しの強さが、秋冬になるとつめたく吹く風が、街の匂いを消し去ってしまいます。
冬から春にかけての季節の変わり目は、晴れの日には晴れの匂いが、雨の日には雨の匂いが、くもりの日にはくもりの匂いが街に流れています。

冬と比べると湿度が上がるせいなのか、気候や気圧の関係なのか、朝目が覚めて外へ出ると、早朝の街を霧が覆っていることもあります。

街の匂いを感じる日、湿度の高い朝に、フィルムカメラを持って写真を撮りに行きたくなります。春を探して街を散歩したくなります。

いつもの朝、特別な朝

匂いと湿度のある朝にだけ撮れる写真があるから。
何でもないように見えるいつもの朝は、フィルム写真を撮ることで特別な朝に変わります。
もしかしたら、見たことのない風景に出会えるかもしれません。

フィルム写真は、日常の光と影だけではなく、その日シャッターを切った瞬間に流れていた匂いや湿度まで写し込みます。
写し込まれた匂いや湿度を、僕達は肌に感じ取ることは出来ないけど、写真を見た時に確かに感じる時があるのです。

その瞬間を撮った本人にしか分からないことかもしれない。誰にも伝わらないかもしれない。

ただそれでも季節の違いは本当に写ります。今までに撮ったフィルム写真を見返してみると、1日だって同じ光の写り方をしている日は無いように思えます。
1日1日が、もう2度と戻らない日々なのだと感じる時があります。

フィルム写真は不可逆

カメラにフィルムを入れてシャッターを切る。写真を撮る。
シャッターを切って写真を撮っていくと、フィルムは次へ次へと送られます。

フィルムに焼き付けた光景を、途中で消すことは出来ません。
1度送られたフィルムを途中で巻き戻す事も、通常はしません。
フィルム写真を撮ることは、不可逆なのです。

2017年の4月は、今この瞬間にしか存在しません。
季節と共に進んでいく、もう二度と戻らない日々を、これからはフィルム写真で記録していきませんか。
きっと、いい思い出となって還ってくるはずです。