フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの日常

春の午後、季節の終わりを追いかける

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春の午後、季節の終わりを追いかける。これまでに撮った写真を見返していると、春に撮った写真が少ないことに気づきました。

桜も梅も春の光も撮っているのに、春と一緒に人を撮っていません。ポートレートを撮りたいんですと被写体さんに連絡しました。

春の午後の睡眠

被写体さん「どしたの」
僕「花の見頃も終わるし、写真を撮りたくて」
被「ふむ」
僕「お願いします」
被「いいけどちょっと待って」
僕「どうしたの」
被「さっきまで寝てた」

そうだ、春という季節は眠気を誘うんだった。そういえば僕自身も休日はよく寝てました。平日だって仕事の傍らよく寝ていたかもしれない。いつも眠くて春に撮った写真が少ないんだった。しかし流石に寝すぎじゃないか…?

何とか着替えて被写体さんは来てくれました。さあどこへ行こう。今日は休日だけどもう昼過ぎだ。正午をとっくに過ぎている。

被写体さんは寝ていたらしいけど、僕は今まで何をしていたんだろう。朝起きて、パン食べて、掃除して、洗濯して…寝た。そして起きて写真の整理を始めたのでした。お昼ごはん食べてない。

僕「まずはコンビニに寄って、食べるものを買おう」こうして僕と被写体さんの春を追いかける旅は始まったのです。

過ぎていく季節はまぼろし

公園や住宅の外に、白やピンクの花が咲き誇る。この国の春という季節はとても嬉しそうな季節だと感じます。車の走る道の脇にも、子供の通う通学路にも、もっと桜や梅が咲き誇るといい。そう思いませんか。

冬の寒さからやっと抜け出して、桜が咲いたと思ったらいつの間にか散ってしまって、太陽は照り始めてすぐに気温が上がります。春という季節が短くなっているとしたら、とても惜しいことです。

本当は季節の終わりを緩やかに感じながら、次にやってくる季節を迎え入れる準備をしたい。子供の頃の春はもう少し長くて、梅雨や夏との入れ替わりもゆっくりだった印象があります。

季節の過ぎるスピードが速くなっているから、追いかけても追いつけない。さっき昼寝から覚めたばかりの体だから尚更でした。もっと終わりを見つめていたい。

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街の中に残っていた、季節の終わり

気づけばどこから、どこまで歩いたのかわからない場所まで来ていました。今自分達がどこにいて、何を目指していたのか忘れるくらい歩いていました。

目の前にはまだ春が残っていました。やがて季節は入れ替わるけど、今目の前にある春を残しておこう。そう思ってシャッターを切ったのです。

春の季節の終わりは、多くの人にとっても節目の時期でした。追いかけてまた移り変わっていく。さあ次はどこへ行こう?