フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの日常

ひとつの公演を終えて

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年明けから2ヶ月近く関わっていた劇団の公演を終えて、少しずつ日常の落ち着きを取り戻しています。

沢山の人達と関わり合いながら、ひとつの公演、ひとつの舞台を作るというのは大変なことだなあと再確認した期間でした。大学時代も演劇部で芝居を作っていたけど、あの頃より細かな部分、例えば集団の中での自分の役割とか、若い子達の長所を伸ばす為に意識を払えるようになっていた。それは今回初めて気づいた良い所だったように思います。

大変だったけど、楽しいことも嬉しいことも沢山あって、芝居が幕を下ろした後、カーテンコールの時の拍手の音をいつまでも体と心が覚えていたり、来場された方々がホールを出られる時のあたたかな表情に随分と救われたり、良いことが本当に沢山ありました。自分以外の誰かと協力し合いながらひとつのものを作った経験は、特に若い子達にとって今後何年も残る財産になると思います。

心が通じ合ったような気持ちになる。本当に心が通じ合う。その瞬間を感じられるのが大切だったり、幸せなことなのだろうと考えるようになりました。普段は言葉に出せない様々な感情も、ひとつのものづくりに乗せて一緒に届けられるなら、僕たちは作ることを今後もずっと続けていきます。素直になれない、言葉に出せない、でも誰かに伝えたい想いを届けるために。

必要な相手に見られていなくても、伝えたい相手は側に居なくても、それでも自分から気持ちを伝えようと動く。手を動かして、足を動かして。いつも初めに形になるものを作り出して、後から手を加えながら理想の形へと作り変えていく。思えば一人でやってきた趣味も、人や自然を撮ってきた写真も、このブログだって同じでした。

完璧な状態なんて最初は誰の元にもないから、手を動かして実際に形にしながら作って、選んでいく。姿勢が固まったなら揺らぎを与えて、揺らぎが収まらないなら姿勢を固めて。練り直す内にやがて一本の筋が通っていく。ものづくりに於いてそういう状態を作ったり、流れを感じたりするのが大好きなのです。

次は何をしようかな。大勢の人達との関わり合いを一旦終えて、個人の活動を広げる、深める、形を変えてまた作っていくターンです。今という時間に浸れるならもう少しだけ浸っていたいけど、意識の中ではもう次へ向けて動いています。