フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの日常

冬と春の間にある季節

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冬と春の間にはもうひとつの季節があります。つめたい風の流れていた外は暖かくなって、日差しが柔らかに変わる季節。梅や桜の花の咲き始める季節。夕方6時に空を見上げると、まだほんの少しオレンジ色の残っている季節。

日中は冬より暖かくて、太陽の出ている間は風の吹く季節。休日に外に出て写真を撮ろうと計画しても、当日になるまで天気の読めない季節。

寒さで体の芯から指先まで冷えた冬。ようやく暖かくなると感じるのは、風が吹いて雨が降って、不安定な天気を一週間ほど繰り返した後。太陽の日差しが変わっていることに気づいたり、外の空気から冷え込みが消えかかっていることに気づいた時です。

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桜の咲く季節は、新しい生活を始める人も多くなります。冬から春へと変わる時期に人恋しさを感じるのは、学校の卒業式や新生活の匂いを思い出すからかもしれません。

冬の終わりには別れがあって、春の始まりには新しい出会いがある。不安と静かな胸の高鳴りの両方が同居している季節です。

新しい街では最初にどこへ行ってみよう。どんな街を歩いてみよう。住む街は変わらず、今までと同じような毎日が続く人も、季節の変わり目に吹く風と一緒に、新しい空気を吸い込んでみましょう。

見知った街の知らない部分が見えてくる。初めて入るお店で、新しい誰かとの出会いが待っているかもしれない。冬の終わりに感じた人恋しさは、春の始まりと共に人の心のあたたかさへと変わって、貴方の元を訪れるかもしれません。

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桜が咲いたらお花見をしよう。卒業して友達と離れてしまう前に旅行へ行こう。引越しの前に会いたい人に会おう。どんな新学期や新生活が待っているのだろう。新しい友達や仲間が出来るといい。

冬と春の間にある季節。変化を少しずつ、確かに感じられる、予感のある季節。日差しが暖かくなって、新しい風が吹く。桜が咲き誇ったら、その先に待つのはそう。4月です。

お題「卒業」