フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの日常

夜明け前の街を抜けて

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夜明け前の街を抜けて、知らない場所へ行こう。行ったことのある場所へ行こう。初めて訪れる場所にも、何度も訪れた場所にも、初めて見る風景が待っています。

朝はとても苦手だけど、早起きするのは好きです。夜は12時を過ぎると眠くなるけど、遅くまで起きているのが好きです。

遅くまで寝ないで写真の編集やネットをしていたのに、次の朝は早くからどこかへ出かけたくなって、目覚ましが鳴ったら何とか体を起こして、準備をして外へ出かけます。

どこに住んでいても、どこに泊まっていても、朝は東の空から明るくなって、車の運転をしていると眩しい光がガラス越しに入ってきます。太陽が昇ってしまう前に、まだ眠ったままの街を走るのが好きです。

早起きをすると1日が長くなるように思えるのですが、夜は早めに眠くなってしまうので、動いている総時間は普通の日と変わらないんですね。それでも午前中の活動時間が長くなるのは気持ちいいです。

街を抜け、川を越え、田園地帯を超えて、山の中の道を走っていると、車を止めて風景を眺めたくなる時があります。朝の太陽がさっきまで走っていた街を照らして、建物の間からそれぞれの家に光を届ける時間の景色です。

きっと沢山の家で目覚ましの音が鳴っていて、多くの人が布団の中でんんーっと唸っているのです。山の中の道路や高速から夜明けの街を眺めていると、なぜだか映画『2001年宇宙の旅』のスター・チャイルドの気分になります。

夜明け前の街を抜けて、光が照らし始めた頃、どこへ行くかは決めているけど、何をするかは決まってなくて、訪れた街をただ歩くだけかもしれない。風景を眺めて帰ってくるだけかもしれない。写真を撮るかもしれないし、1枚も撮らないかもしれない。

人のいない、ひっそりとしたお気に入りの場所を見つけるかもしれない。人の多い街で買い物をするかもしれない。1日居ると帰りたくなるかもしれない。1泊したくなるかもしれない。しばらく住みたくなるかもしれない。

何が起こるかわからないけど、何かが起こるのを楽しみにしています。即興で奏でる音楽のように、旅も写真も何を感じるかは自由だし、何をしてもいい。

車を走らせている内に、バスや電車に揺られている間に、歩いている時に何をしようか考える。何をするかとなると決心がつかないけど、そのうち思いつくでしょう。