フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの日常

二度と戻らない日々を記録しよう

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お盆が過ぎて、暑さが落ち着いて、夏もそろそろどこかへ旅立つのかな…という頃、朝と夜はとても涼しくて過ごしやすい季節です。

このままの涼しさが続けばいいのにと願うのですが、季節の先は毎年どうなるか分かりません。

秋という季節はとても短い印象があって、気がつくと暑い日々から急に寒くなったりするので、今夜も窓から入ってくる涼しさを味わい尽くそうとしている所です。

日中も涼しくなったら、まだ行ったことのない街を歩いてみたいなあ。秋の淡い光と懐かしさの残る街があればあとは何もいらない。駅前の定食屋と美味しいラーメン屋があれば尚良いです。

特別な日、同じような日々

朝の早い時間に、まだ目覚める前の街を撮って、布団に戻ったらしばらくゴロゴロして、二度寝をして、昼には外へ出掛けて、

何でもない話をして、いろんな場所を歩いて、夕暮れの写真を撮って、買い物袋と一緒に部屋に戻って、野菜を切りながら鍋をコトコト沸かして、

早く寝た方がいいのに遅くまで起きて、何でもない話を何度も繰り返して、いつの間にか眠って、また朝が来る。

誰かといた日々、ひとりで過ごした日々。笑顔の日、涙の日。想いを伝えあった日、想いを伝えられなかった日。

一年の中には特別な日があって、その何倍も同じような日々があって、同じような日を繰り返して季節は過ぎていくけど、本当は同じ日は二度と戻って来なくて。

日々が過ぎていってしまった後では、写真を眺めて懐かしむことしか出来ないのだけど「戻って来ない日々がある」という事実が、僕を私を過去よりずっと強く、優しくする。

戻らない日々を記録しよう

何でもない日々の間を縫うように撮ったフィルムの中には、あの頃の空気や見えていた光、流れていた感情までも焼き付けて、二度と戻らない日々を写真の中に閉じ込めています。

写真がこの世に形として残っている限り永遠に。カメラが動かなくなって、シャッターを切った僕達が消えてしまっても、フィルムが残っている限りはずっと、懐かしい日々を記録し続けています。

同じような日々は、そのひとつひとつが特別な瞬間で出来ていました。フィルムに焼き付けてはじめて気づいた事です。

新鮮な風の吹く春を、眩しい日差しの夏を、短くも涼しい秋を、その先の冬を。季節は巡って、今年も撮っていきます。

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