フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの旅と日常

夏の朝の海、太陽と月の浮かぶ空

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夏の朝の海って、時々見に行きたくなるんです。1年中、どこかの季節の中で必ず早朝の海へ行くけど、夏と秋に行きたくなる頻度が一番多いかな。心が洗い流されるみたいで気持ち良いんですよ。

眠っている街から、夏の朝の海へ

朝は職場に出社して、昼夕は室内で過ごして、帰る頃には日は沈んでいて。時間をとって外に出掛けられるのは休みの日だけなのだけど、きっと体が光と風を欲しているのです。そうなると仕事の前の早朝に出かけるしかない。

まだ日が昇ってない時間に体を起こして、暗い中着替えて、カメラの準備をして、食べ物を軽くかじって外へ出る。遠くを眺めた視線の先、街の建物と空の輪郭に、これから明るくなっていく予感がある。

街はまだ眠っていて、夜を抜けるトラックや配達のバイクの走る音がする。犬の遠吠えみたいに、少し寂しく街に響く。

眠る前、目を閉じる前まで見ていた暗い世界の続き。海へ着くまでは、まだ夜のままであって欲しい。この目で見たいのは、夜から朝に変わる瞬間の空なのです。

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太陽と月の浮かぶ空

太陽が昇ってくる反対の空にはまだ月が浮かんでいて、不思議な気持ちになります。

アーサー・C・クラークのSF小説「2010年宇宙の旅」では二つの太陽が並ぶシーンがありますが、仲良く並んでいなくても、対になるように太陽と月はいつも同じ空に浮かんでいました。

夜に戻ることも、朝に進むことも出来る、街が眠りから覚める前の時間。始まっていく今日と、過ぎていく昨日。皆さんはどちらの時間に想いを馳せますか。

僕はその時、さっきまで続いていた夜が昨日になっていく…と思いながらシャッターを切りました。