フィルム写真と旅する

地方に暮らす写真好きの日常

撮って出しの朝

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お腹空いたなとか、眠いなあとか、写真撮りたいなとか様々な事を考えながら生きています。

実際に暮らす場所の縛りから自由になって、自分の世界を表現できるとなった時、一番に思うのはもっと外に出たい、見たことのないものを見たいということでした。

頭の中にいつも音楽は流れていて、具体的な音は出なくても目に見えない旋律やリズムが響いています。毎日を生きていて息継ぎをした瞬間に心を打つ情景や言葉、イメージのようなものが浮かび上がる時があります。

大切な時を忘れないように写真を撮っています。自然に響いた音を覚えておきたいから、目に入ってきたものや心が感じたことを記録するように写真に残しています。

気持ちが人を作り、人が暮らしを作り、暮らしが街を作ると信じているからかもしれません。

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言葉は大切です。写真に言葉は必要な時もある。不要な時もある。出来るだけ透明に、真っ直ぐに、純粋に何もない気持ちを残しておきたい時もある。

何も加えない。何も引かないまま。何十年、何百年も続いてきた空と大地をそのまま。

写真にひとつも手を加えない。手を加えたとして塩を振って焼くだけ。醤油くらいは垂らすかもしれない。大切なのは下味と温度と焼く時間。

撮って出しで最高の写真に仕上がるなら最高ですよね。今は下味をつけている途中です。どのタイミングで手を加えようか。ほんの少しだけ。

目が覚めて、カーテンから差し込む光を覗いた時に「今日はいい日になりそうだ」って、僕達はきっと動き始める前から知っているのです。