安藤写真事務所

地方に暮らす写真好きの日常

一年の歩みとこれから

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朝の空気は冷たくて、大切なものをどこかに置き忘れてきた気持ちになる。前を向いて歩みを進める状況の中で、立ち止まっては大きく息を吸い込んで、これまでの道筋を最初から辿りたくなる。冬がやって来ました。

よく見えない目を擦っても視界はやっぱりぼやけていて、かと思えば写して欲しくない程鮮明な時もある。誤魔化しの効かない毎日に、写真は嘘も本当も初めからごちゃ混ぜにしてしまう。過ぎた日々は戻らなくて、戻れないからこそ今がある。

2018年もあと半月ですね。皆様にとってはどのような1年でしたか。僕個人としては今年もマイペースに走り抜けました。歩いている時間も随分と多く、ほんの一瞬だけ最大の力と最速のスピードを出す為に、体と心、呼吸のリズムを整える事をいつも意識していました。

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例年よりは少しだけ遠くまで走ってこれたかな。まだまだこれからです。2018年の残された時間にも好きなことは詰まっていて、年明けにかけて楽しみが沢山です。作りたいもの、表現したいことが次々と湧いてくる感覚。日々ゆっくりと歩いている時間を、先行するイメージに追いつかせたいのです。

何もない空間から、今はこうだから次はこうしたいという雫のような一滴を投げかけて、一筋の波紋を生む。これまでに見た風景と、今この瞬間に目にしている光を心に焼き付けて、未来を作ります。

耳をすませて、感覚を鋭く、深い海の底を目指して潜っていく。先日そういう体験をしました。深く潜るにつれて体は冷たくなって、視界は真っ暗で何も聞こえなくなる。やがて悲しさと寂しさがやって来るけど、不思議と心地の良い時間。その時の自分にとって必要な時間でした。

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2019年はもっと楽しくなります。作りたいものを真っ直ぐに作れるようになります。心に湧いたイメージを何重にも何層にも分けて表現出来るようになります。歩き続ける毎日の中、手を伸ばした先の人や風景にもっと届くようになります。境界を超える自由を手にします。

空高く雲に隠れていても、ファインダーを覗けばいつだって光があります。丁度いいサイズの靴が欲しい。今までとは比べものにならない程歩くことになるから。遠くへ、深くへ。