安藤写真事務所

地方に暮らす写真好きの日常

息づき始める

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新しく始めたことは、いつか終わってしまうのを知っている。今は写真を撮らせて貰える人がいるけど、やがて関係は終わってしまうのを知っている。

始めたことは、いつか終わります。一日は朝の光から始まって、夜に終りを告げるのと同じに。

そうです。終わってしまうんですよ。僕たちのやっていることも生きていることも。今はいつだって旅の途中で、旅の終わりは必ずやってくる。

自分の気持ちがもう終わりだと告げるのかもしれないし、何者かがピリオドを持ってやって来るのかもしれない。

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一人の人生。どこでどのように生きても、誰かと一緒でも。今目に見えるものが現実で、頭の中にあることだって現実。心が感じていることだって現実です。

手に入れられるものは全て欲しいけど、全てを手に入れることは出来ないから、せめて呼吸する分の空気くらいは自分で選びたい。

どこで生きるか、誰と生きるか。誰の人生と一緒に、誰の人生を撮って生きるか。人の力を借りて生きるしかないから、ほんの少しでも自分で選んでいたい。

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写真の関係はいつも脆いから、一瞬の光を捉えることに人生をかける。写真という形に残すことで、長く旅を続けたい。

ずっと続けばいいなんて思いながら、明日には消えてしまうかもしれない関係。

いつか終わるって実感した途端、息づき、輝き始める。

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桜が咲いたらお花見をしよう。夏が来たら海へ行こう。友達と離れる前に旅行をしよう。引越しの前に会いに行こう。

今、撮りたい人を撮ろう。会いたいに人に会いに行こう。

変化を少しずつ、確かに感じられる。日差しが柔らかくなって、つめたい風が吹く。息づく先に待つのはそう、新しい季節です。

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