安藤写真事務所

地方に暮らす写真好きの日常

3月のある一日

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3月のある一日。
その日に撮った写真を、5月の始まった今もまだ、
眺めては現像しています。

現像や編集をしている時間よりも、
Macのモニタで眺めてる時間の方が長いかもしれない。
本当は早く現像をしたい。

でも、まだ自分の中では昨日のことのよう。
現在も進行中の一日のよう。
あの日の光と影が、今も僕の心を引き止めています。

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終わっていないのです。
同じ日をループしているような感覚なのです。
いつかあの日に戻る時が来るのではないか。

時間は巡って、季節も巡って、人生は動いて、
何度目かの冬の終わり、春の始まりの日に、
またやって来るといいなあ。

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写真を撮って、旅をして、
自分の目にした時間を残してきました。
Macの写真アプリには大量の写真データが入っていて、
撮影した年の順番に並んでいて。

これまでの写真を眺めてはスクロールしていると、
何年もの時間を一気に超えられるような、
好きな時間や戻りたい時間にすぐに飛んで行けるような、
そういう感覚になる時があります。

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時間を超える。
記憶の中に潜る。
戻りたい時へ、すぐに飛んで行ける。

月日が経って、体は年を重ねても、
心は過去と現在、そして未来へ自由に移動できる。
自由に移動できるから、僕自身の心は時間の流れの中を止まったまま、
行き来する人や、街や自然の流れをただ静かに見つめている。

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人の写真を撮らせて貰う時、
モデルさんと共同でものを作っている感覚があって、
その時間が何とも言えず好きなのです。

自分の今まで生きてきた証を残すように、
人と街と、自然の生きる時間の中に、
2019年のあの日、自分も確かに生きていたと
跡を刻むように。

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3月のある一日のこと。
今もまだ過去になっていなくて、
あの日の湿度と光を、
ゆっくりとした時間の流れを、
心と写真は記憶したまま。

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model: yun

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