安藤写真事務所

地方に暮らす写真好きの日常

消えない場所をつくる

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手を動かし、頭を働かせて作り出したものも、やっとの思いで伝えた言葉も、ずっと温めていた気持ちも。

一旦外に出せば、あとは時間の経過とともに流れてしまう。どんなものも。人の作る歴史さえも。

形に変えてしまえばいつかは消えていく。目の前にあった光も風のように消えていく。豪華でも素朴でも、建物だっていつかは朽ちていく。

消えていくと分かっていても、そう知りながらものを作るのはどこか寂しい。

始まった出来事には終わりが来る。一日が朝から始まって、夜には必ず終わるように。

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消えない場所をつくる

このまま流れていくだけなのは寂しいだけだから、何か作りましょう。消えないものを。消えない場所を。何度も訪れたくなる場所を。

素材や部品は身の回りに沢山転がっているから、それらひとつひとつを拾い上げて、よく観察して、磨いていこう。自分の世界に合うように。

いつかどうしようもない理由から、作り上げた場所が消えてしまっても、心の中の記憶として、思い出として、しっかりと跡が残っていれば、それは心に残っている限り続いています。

続いているなら、また始めればいいのだから。
終わっていません。終わりません。

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一人より人と一緒に

今まではひとりで手を動かして作ったり、誰かに手伝ってもらって場所を繋げてきたけど、「消えない場所」はひとりでは成立しなくて、自分以外の誰かが加わって、参加して貰って初めて完成します。

好きな世界を写真に残せば、それは一生ものです。物語が消えずに残るなら、どこへ行っても物語は続きます。ひとつの話を読み終えたなら、また新しい章へと。

場所を作ります。消えない場所を。名前はまだありません。

それは重力や引力に似たもの。写真に残す世界のお話です。

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