安藤写真事務所

地方に暮らす写真好きの日常

写真の見た夢

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いい光だなあと思ってファインダーを覗いた瞬間、
素敵な表情を目にして写真に収めようとした瞬間、
写真を撮る者とカメラを向けられた対象(被写体)は、
現実とイメージの境界に立っています。

学校に行ってもつまらない毎日も、
仕事へ行ってご飯を食べて寝るだけの毎日も、
ああ、何か良いなあと思える瞬間が一日に一度、
または一週間の中に何度かあれば、
その間は心が見る夢やイメージの世界へ旅立っています。

目で見て、心で感じているのは現実に起こっている事ですが、
目を閉じて、静かな部屋で心の中を覗いてみると、
そこには青い空や深い海、どこまでも続く森や街の景色が広がっています。

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いつもは目に見えない世界の話。
耳を澄まして、表面を繕う言葉を捨てて、
一時の感情もどこかへ消し去ってしまった後の風景。
時には曇りや雨の降る日もあります。
心に濃い霧がかかって、前が見えない日もあります。

写真に写るのは目に見えている現実。
でも本当に写っているのは、
現実に目に見えているものだけではありません。

写真を撮った人の、
写真に撮られた人の、
好きも嫌いも嬉しいも悲しいも、
言葉にならない感情も、
さっきまで体を包んでいた光も風も湿度も全部、
シャッターを切った瞬間にイメージとなって像に現れます。

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今年もたくさんの夢やイメージを切り取りました。
写真に収めて時間が経って、気持ちが整理されて、
しばらく待った後、初めて人に伝えられる言葉に換わるから、
ゆっくりと少しずつ紹介出来ればと思います。

今年も来年もここでお会いしましょう。
それではまた。

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