安藤写真事務所

地方に暮らす写真好きの日常

写真を撮ってどうするの

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写真なんて沢山撮ってどうするの、何に使うの。と、カメラを買う前の自分はそう言ったかもしれません。

いいなと思った瞬間にカメラを向けて、ファインダーを覗いてシャッターを切る。

今となっては一連の動作を意識することなく出来るけど、写真をやらない、カメラを持たない人にとって「写真を撮る行為」は特別なことです。

全てを写真に記録する

ペンで文字を書くように、朝、着替える服に袖を通すように、ご飯を食べるように、呼吸をするように、カメラを持ち出して、写真を撮っています。

日常のこと、特別なこと、一人でどこかへ行ったこと、誰かと時間を過ごしたこと、全てを写真に記録する。

いつの間にか当たり前になっていました。意識しない内に生活の一部になっていました。衣、食、住、その次に写真がありました。

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見せたい写真、誰にも見せない写真

TwitterやInstagram、Tumblrやブログを使って、今では瞬時に多くの人に撮った写真を見てもらうことが出来ます。スマホのボタンをポンと押すだけで、目の前で起きている事を様々な国の人に向けてシェア出来ます。

簡単に日常を写真に変えて見てもらえるからこそ、自分が心から感じた「いい瞬間」をシェアしたい。そんな気持ちがあるのかもしれません。

或いは「誰にも見せない」写真を撮ることもあります。撮った後に誰かに見せたい、SNSにアップしたいと思える写真もあれば、誰にも見せたく無い、どこにも出したくない写真が生まれる時もあります。

それは秘密の瞬間、大切なひと時。生まれたての柔らかい肌のような感覚。一生の内に何度も目にすることのない、心がじんわり温まるような、光と影に包まれた世界の一片。

大好きな要素の全てが写真に込められている時があって、自分の中に静かにしまっておきたい一枚になります。

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写真を撮ってどうするの

写真を撮ること自体はゴールではありません。手段であって最終の目的ではありません。到達地点は、実は別にあります。

シャッターを切る時は一瞬、カメラを持って写真を撮る時間は短くて数分、長くて一日。旅の途中でも総時間で二日くらい。

写真を撮っている時は楽しいけど、いいと思える風景や人を目の前にするまでの準備の期間も楽しくて、写真を撮った後、眺めている時間も良いものです。

人の一生では、カメラを構えていない時間の方が圧倒的に長い筈だから。

写真を撮って、今を残して、物語を綴っていきます。

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